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3 「目指すべき場所」 Part.2

「無いっ。なんでやっ!くそー!」
「どうした。」
と哲ちゃん。
「下駄箱においた靴がパクられました。」
「おまえのデカイ『戦艦みたいな靴』パクっても仕方ないで。」
「でもエアマックス95ですよ!ムカツクわーボケー!」
当時大ブームになった靴をほんの数分でパクられるという事件も起こり、
大阪の恐ろしさを改めて実感。そんな中、試合はどんどん進んでいった。
「32入りで当たるNTT北海道の斉藤(一裕)・水澤(直哉)が山やな…」
「水澤ですか…」
有名である。同学年の彼は有名人だ。同学年のプレーヤーの中では
太田(慎二)・竹鼻(拓也)の次ぐらいに有名だ。
ただ試合をしたことは無かった。試合がコールされ、コートに入ると、
大ベテランの落ち着きは半端なく、完全に相手を手玉にとっている。
狙った獲物は逃さないといわれる柔軟な前衛で『次元大介』の異名も有る。
(しわくちゃのタバコを吸うからという説もあり…)
自分は上がってきたロブを叩き込む!この動作しかしていない。
そして、それは当時唯一自信のある武器だった。
展開はそこまで苦戦するわけでもなく勝利。同世代の有名人に勝つ、
自分にとって大きな前進…になるはずだった。
ベスト16をかけてその日最後の一戦、
対戦相手は福島の長谷川(淳哉)・斉藤(勝明)というペアであった。
「いけるって。さっきのほうがキツイはず。」
と哲ちゃんは言う。
(確かにそうかも…)
多分このときから悪い流れに向かっていた。
自分が何者でもないのに相手を名前で判断していた。
勝手にランク付けしていた。
1ゲーム先取した時すでに浮かれていたのだろう、
大ベテランの動きが徐々に落ちていることに気付くはずも無く
2ゲーム目を奪われると、ファイナルゲームは消極的な展開で
よりパートナーの体力を奪ってしまった。
それでもセッティングラストオールまで粘ったが、
試合中何度もやられていたドリブンサービス(通称:ピンサーブ)
でノータッチエースをくらい終了。(セコい!)と心で思うも、
試合結果は変わらない。相手は強かった。
当たり前だ、厳しいといわれる社会人でここまで勝ってきているのだから。
なにより、頑張って引っ張ってくれた村山さんに対して
申し訳ない気持ちでいっぱいになった。
「悪いな~疲れてしまったわ。」
大ベテランは責任を背負い込もうとしていた。
そしてその姿は、自分自身を見つめ直させてくれるには十分だった。
今まで不甲斐ない練習しかしていなかった自分が悪い。
甘い考えで勝てると思っていた自分が悪い。
NTT関西の背面だけで強くなった気がしていた自分が悪い。
すべて、あとの祭りだった。
「・・・・・・すみません」
こうして、1年目の社会人大会は終わった。ダブルスベスト32止まり。
結果では何も残らなかった。だが、ここであと1点取れずに負けたことが、
すんなり全日本総合には出られないと身をもって分かったことが、
大きく考え方を変えることになる。

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ジャンボーグ

Author:ジャンボーグ
---バドミントン経歴---
唐崎中(滋賀)
比叡山高(滋賀)
京都産業大(京都)
NTT関西(大阪)
NTT西日本大阪(大阪)
大阪トリッキーパンダース(大阪)

現:無所属(大阪府実連)

利き腕 : 右
ラケット : Babolat SOLAR 2

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